パーティーが終わると、美咲が腕に絡み付いた。

「隆幸さん、行きましょう」

「ええ」

美姫の姿が見えた。目で何か言ってる。でも、俺には関係ない。

もうお前の執事じゃねぇんだ。

美姫が俺の横に来た。

「美姫さん。では、また」

「…はい」

じゃあな。今度こそ…

俺は、左手で美姫の頭にそっと手をのせた。

これで、もう終わりだ。

じゃあな、美姫。

俺は、美咲に引っ張られながら…美咲の部屋へと向かった。