「そうだわ、美姫さん」

「はい?」

「あなたに、逢わせたい人がいるの」

美姫は、誰?っていう顔をしていた。

逢わせたい…って…もしかして?


美咲の後ろには、見たことのない男がいた。
誰だし、こいつ。

「…嘘」

美姫は、信じられないとでも言うように俺の腕を掴んだ。

「美姫?」

俺は、美姫の手の上に自分の手をのせた。