「大きくならなくても、あなたは十分綺麗ですよ。」 そういって、王子様はそっと、女の子のほっぺたを撫でました。 「でも…大きくならないと…私が、小さいから、 結婚してもらえないんでしょ?」 女の子は泣きながら、言いました。 「僕、今日はもう、帰らないと。 明日また、ここに来てくれる?」 王子様は言いました。 女の子はこくん、と頷きました。