「ふふふ…村崎先生の水着ね、かなり小さめのビキニだったの。」


「ボディビルダーじゃないんだから、やめて欲しいと思わない!?」


2人は、クスクス笑っている。


なんだ、そんな事か。  


にしても、ビキニって…。


「村崎先生、勇気あるなぁ。俺は無理。」


「そんな変な勇気出されても、こっちが困るわ。」


2人はまだ笑っている。


「でもさぁ、雅香と紫の貴公子って、今『デキてる』って噂が立ってんでしょ?」


「そーなの。びっくりしたわよ。何でかしら。」


それ、むしろ俺が聞きたいよ。誰だ、変な嘘流した奴わ!!


でも良かった。村崎とは全然そんなんじゃ無いんだ。


安心した俺は、雅香センセの作ったご飯を、腹一杯食べた。


この日を境に俺達は、愛さんの部屋で時々会うようになった。


いつも3人だったけど、日を重ねる毎(ゴト)に教師と生徒と言う感覚が少しづつ薄くなってきた。


そんな風に思うようになった時には、俺はもう3年になっていた。