どれが先生の作った分だろ。


「雅香の手料理、久しぶり〜♪グラタンもらうね。」


「温かい内に食べて。浜松君も、どーぞ。」


エプロンを外しながら雅香センセは俺に料理を勧めた。


どうやら全部雅香センセの手料理みたいだ。先生って、意外と家庭的なんだ。しかも、愛さんと話してる時の雅香センセは、キャピキャピしてて、学校とは全然違う。


そう言えば昨日も…。


「昨日帰る時、雅香センセ達、村崎先生の話をしてませんでした?」


俺ってどうしてこう、ストレートなんだろ。


2人は顔を見合わせると、始めに雅香センセが笑いだした。


「あ〜あれね。」


2人は「どうする?」と、言い合っている。


何なんだ!


「まぁ、いっか。誰にも言っちゃダメよ。」


「絶対に言いません!なんですか?」


雅香センセは、勿体ぶって間を空けた。


あ〜、なんなんだよ!!