トルファと他愛のない会話をしながら、宿舎へ向かう。



そこで、がやがやとした話し声が廊下からするのに気づくが何かおかしい。





気配がどれもめちゃくちゃ弱いのだ。


トルファも流石に気づいたらしく、急いで掲示板の周辺に戻る。






……あれは戦士だ。






「戦士がきたっ!身を隠すか急いで部屋へ戻ってっ!決してばれないようにね」




クローズのいない場合は隊長の代わりとなるソラが言い放つと流石は訓練された近衛隊。


ぱっと散り散りになった。




ソラとトルファはトップ5だ。

いざとなった時の準備は出来ている。



さっと顔布を取り出すと素早く顔を隠し客人を待った。






がやがやとした話し声は案の定近づいてきて姿を見せた。




「あれ、近衛騎士団の人だ」


「うわっ、制服かっこいい!」





戦士達は口々に騒ぎ立てる。


どうやら新人が殆どのようだ。