抱き起こすと、うっすらと目を開いたが、安心したのか気を失ってしまった。 ロイはその時確かに、神の王と名乗った者の声を聞いた。 頼むという掠れた声は、相当疲労しているように思えた。 「ロイ国王?」 ロストに声をかけられて、長い時間旅行から戻る。 そして、静かに目を閉じた。 .