しばらくは我慢してつけていたが、なんだか落ち着かなくて、リモコンの電源ボタンを力一杯押した。 画面の消えた暗いディスプレイに、俺の顔が映ってドキリとする。 つまんなそうな、覇気のない自分の顔に、溜め息が出た。 時計を見ると、午前9時。 賢杜はもう仕事が始まる時間か? ちょっとだけ、行ってみるかな。 仕事の邪魔をする気は全くないけれど、銀行ではどんな顔をしているのかちょっと気になる。 部屋にいても退屈なだけだし。 心の中で色々と言い訳をして、俺は借りた合鍵を握り締めて部屋を出た。