賢杜はこれを隠していたんだとすぐにわかる。 「じゃ、ここに荷物置いて」 突然思考を遮られ、俺は曖昧に返事を返すと荷物を置き、賢杜とリビングへ戻った。 急に話題がなくなって、賢杜も俺も黙り込む。 俺は賢杜が、今日は元彼女の結婚式だと言っていたことを思い出した。 そして、今日は平日。 よく考えれば、普通、結婚式ってのは土日の大安吉日にやるもんじゃないか? ――海外ウェディングということか。 賢杜は本当にただ行くだけのつもりだったのだろうか。 何も荷物を持たず、財布ひとつで海外へ?