中身はなんてことない普通のアクション映画だ。 佐久浪は、出ている俳優が好きなのだと言って、シリーズをまとめて借りてきていた。 軽快な動きで敵を翻弄する主人公になりかわったかのように、 佐久浪は時折声を出しながら、 時には体をもぞつかせながら画面に見入っていた。 こうして見ていると、本当に普通のサラリーマンなのだが。