俺はサボる時に常用する公園へとやってきた。

指定(…と自分で決めた)ベンチに腰掛ける。

「え〜っと、今何時だっけか?」

俺は言いながら携帯をポケットから取り出した。

折りたたみの携帯を開き、時間を確認する。

「まだ7時35分かぁ…」

この早い時間でどないせいというんだ…?そう思う俺だった。

「仕様がないな、10時までここで時間を潰すか…」

そこで俺はベンチに横になり、一眠りはじめた。
………それから何時間経ったろうか…

「…んむっ」

俺は目を開けた。

ベンチから上半身を起こすと、眠気まなこで周囲を見渡す。

「…なんだ…」

そうしてから気づいた…

「…もう晩やん!」

俺はそれまでの眠気を吹き飛ばして慌てふためく。

「早くレンタルショップ行かなきゃ!!」

俺は真っ赤に染まった夕陽を背に公園をあとにした。