寝付けなかった おかげであたしは 遅刻することもなく身支度を整えた。 リビングのドアを 開けるとそこには 気だるい空気を まとう龍の姿。 着くずした制服。 ゆるく結ばれた ネクタイ。 無造作に セットされた 真っ黒で 柔らかそうな髪。 龍の何もかもが あたしを引きつけて放さないんだ。