夏休みになっても
憂うつな日々を
送っていると
家の電話が鳴った。

「もしもし。佳世ちゃん。」

電話は蘭さんからだった。

「蘭さん。どうしたの?」

「今佳世ちゃんの家の前にいるの。
あけてくれる。」

と私は玄関をあけると
蘭さんが立っていた。

しかも変装をしていた。

蘭さんが家に入ると
私は蘭さんに抱きついて
泣いてしまった。

リビングに入って話を始めた。