本当だ。

あんな場所に2人きりで
遊びに行くと誰かに
バレてもおかしくない。

けど先生は、
告白してきた事はそれだけ、
私が好きなんだと、
先生は逃げずに私に向きあって、
告白してくれた。

だから先生が私を守ると
言った言葉が私の心に
重く感じてしまった。

私は雅子に昨日の事を話した。

「佳世。1つ聞いてもいい?
正典君のこと今でも好き?」

「好きだよ。
先生を好きになったら、
正典が消えてしまう
感じがして・・・。」

「佳世!!逃げてる!!
正典君事は一生消えないかも
知れない。
けど先生は
それを言っても受け入れて
くれると思う。

じゃあ何故、
先生とキスをしたの?
正典君が好きなら
先生とキスも出来ないし、
手を繋ぐ事も出来ない。

私に見つかった時でも
手を離す事も出来たはず。」

「先生が、
強く握ってきたから、
離せなかった。」

「違う。
佳世も強く握っていたよ。

離せなかったじゃなく
離したくなかったのでは」と

雅子に言われた。