駅に向かって先生と、
手を繋いで歩いていると。

「佳世じゃあないの?」

声が聞こえた。
振り向くと雅子がいた。

「ま・・さ・・こ・・」

私は先生の手を、
離そうとしたが先生は、
逆に強く握り締めてきた。

雅子は家族と一緒に
やってきていた。

お互い沈黙が続いた時

「佳世。良かった。
明日暇?会って話をしたい。」
と言ってきた。

「いいよ。
お昼一緒に食べよう。」

私達と雅子は別れた。

「佳世。
森下だったら大丈夫だ。」

先生が言ってきた。

私はバレてしまった事に
後めたさを感じた。

私は電車に乗っても
何も話さなかった。

そして私の降りる駅が
近づいた時

「佳世。心配するな。
俺が守るから。」
と言ってきた。

私は頷くことしか出来ない。

そして私は、
降りて家に帰った。