痛いほどの視線を感じて、あたしはふと視線を落とした。
その先には、リビングから顔を覗かせたケンゾーさんがあたしをジッと見つめてて。
……み、見られたーー!
1人で笑ってるのとか、見られたんだ。
きっと怪しいヤツって思われたんだ。
カアアと頬が一気に火照りだす。
あたしはそれがバレてしまわないように、慌てて笑顔を作った。
「ハハハ」
「……」
そんなあたしにさらに口元を緩めたケンゾーさん。
――ギクッ
それだけの事なのに、体が小さく震えてしまう。
うぅ……。
なんだろ、この見透かされてる感は。
「……あ、あのッ! ビ、ビールはないですけど、麦茶ならたくさんありますよ?」
その視線を逃れるように、あたしは慌しくリビングへ入り冷蔵庫へ向かった。
やたらと大きな冷蔵庫に手をかけたその時だった。
目の前に影が落ちたかと思うと、背中に感じる人の体温。
「未央ちゃん?」
耳元で囁かれ、顔の横に手が伸びてきた。
――ビクン!
「……え……ケンゾーさん?」



