キョロキョロ辺りを 見回してみる。 「…いたッ!」 「あ!ふーうーさーん!」 ぶんぶんと大きく 手を振ると 向こうもこちらに 気づいたみたい。 「小夏!晴!!」 駆け寄ってくる 懐かしい人。 「久しぶり」 「わっ」 風さんはにっこり笑うと そっとあたしの頬に キスをした。 「てめッ! 何考えてやがる!」 「え?あいさつ」 そっか。 この人は外国に いたんだった。