やっぱりいつもより 口数が少ない晴に なんだか緊張してしまう。 がんばれあたし! ここで負けるな! 普通にしゃべれ…! 「あの、それは渚が…」 「渚??」 「差し入れだって 渚の方が上手だったし 玄関や廊下もきれいに してて、晴も喜んでたし …あたし、だって 晴に…喜んでッ、 ほし、くて…」 もう… なんで泣くのよ。 こんなんじゃ 晴にもっと 愛想つかされちゃう。