「海くん…
あのね、ちょっと
聞いてくれる?」

「うん…」



ゆっくり海くんが
あたしから離れる。



「海くんの気持ちも
風さんの気持ちも
すごく嬉しいよ。

だけどね?
あたしだって
ハンパな気持ちで
風さんじゃなくて
晴を選んだわけじゃ
ないんだ。

だからまずは…
ちゃんと晴と
話をさせて?」



海くんの目を見て
真剣に頼んだ。


だって本当に
あたしは晴と
話したかったもん。


海くんからの告白を
聞いているのに、

結局晴の話でごめんね…。