「どうせあたしは…

差し入れ1つ
満足に作れないよ!」

「あ!おい小夏!?」





あたしは晴の部屋を
飛び出して

無我夢中で走った。



靴履くのも忘れて
そのまま玄関飛び出して

長い長い通路を走って



着いた場所は
あの公園だった。





「はあ…
何やってんの。あたし」



とりあえず座ろうと
歩き出すと、

足に鋭い痛みがはしる。



「あ…そういえば
あたし裸足だ」



近くに目にとまった
ブランコに座り

心を落ち着かせる。