とにかくアイツと過ごす時間は友達や家族と過ごす時間よりも多くなった。




次第に友人達も、付き合いが悪いオレから遠ざかっていった。




それでもオレは傷つくことはなかった。




アイツがいれば何もいらないって感じで、周りから見ればかなりヘンな奴だったと思う。




オレは毎日公園に通い、アイツに色んなことを話した。




アイツもオレが話し始めると、まるで相槌をうっているかのような仕草を見せることもあった。




ただ、オレがタバコを吸い出すとアイツは嫌がった。




しかし、極度のヘビースモーカーだった俺はなかなかタバコをやめられなかった。




アイツはそんなオレにあきれたのか、ある日を境にオレが公園に行っても姿を現わさなくなった。