「………お母さん?………私ね、この家を出て、楓花と、一緒に、暮らしたい。」 お母さんは、びっくりしたような顔をした。 「楓花の お兄ちゃんが、◯◯県に住んでるの。楓花が、一緒に暮らそうって‥。私…男として…生きてみたい。」 「光。そんなふうに思ってたのね?分かったわ。今から、岩井さんの家に電話するわ。」 そう言って、お母さんは、行ってしまった。 ・