中学3年になった私達。 もうすぐ受験という初冬のある日の事。 「…ゴホッゴホッ…!」 咳が止まらない私。 「アオ…なんで学校来たの?顔色悪いよ!」 ユカが心配そうに言った。 「ん…。風邪っぽいなぁ…朝は熱なかったんだけど…」 今日は学力テストの日だったから…休みたくなかった。 だって私の志望校、ギリギリ受かるか受からないかの微妙な所で。 不安で、安心出来る結果が欲しかったから…。 「せっかく来たから、頑張って受ける。 辛くなったら、早退するから」 私は無理して笑った。