「葵~!ユカちゃんが来てるわよ!」

お母さんの声が聞こえた。

え?ユカ?

まだ午前中なのに、学校は…?

ドアが開いて、ユカが入って来た。

「…ちょっと!アオ、携帯つながんないよっ
心配で…」


私の顔を見て、固まってる。

「やだ、なんて顔してんのよ!?
何か、あった…?」


ユカのいつも通りの、キンキン声が、
なぜか、今は心地よく聞こえた。


一人でいるのが辛かったから…

「……ユカぁ~!!」


私はユカに抱きついて、また、泣いた。


ユカが、目を見開いて、「な、なんで泣いてんのよぉ~!!」
ってうろたえていたけど。