制服のポケットに入れっぱなしの、私の携帯を取り出す。


無残にも雨水の染み込んだ私の携帯は、

電源を入れても、
もう、再び動く事はなかった。


壊れちゃった…?


「最悪――…」



初めてキスをして、

調子に乗って会いに行って、

ケンタが好きだって分かったのに、

あっという間に地獄に堕とされたような、


最低な夜。