家に帰って、私はすぐに自分の部屋に駆け込んだ。 こんなに走ったのは久しぶりだ。 心臓はまだうるさく鳴り続けていた。 私はそっと自分の唇に手を当てる。 ケンタと… キス、しちゃった… 急にあんな事するから、びっくりし過ぎて… あ、私、ケンタの事、 思いっきり突き飛ばしたよね…。 それってヒドイ事しちゃったのかも。 ケンタ、きっと怒ってるよね… わかんないよ、ケンタ… どうしてこんな事したの…?