え? 葵? 振り返った俺は、 出来るだけ平静を装ってはみたけど、 多分、すげぇ驚いた顔をしてたと思う。 なんでここにいるんだよ? 「…帰ったんじゃなかったのかよ?」 と呟いた。 「忘れ物しちゃったの! ケンタこそなんで、帰らないの?」 「ちょっと、考えごと」 と俺は言って、笑った。 …お前の事考えてたんだけどな。 アイツは、 そうなんだ~って言いながら、 パタパタと急いで自分の机に駆け寄った。