アイツは、絶対受かると思ってたけど、 多分、めちゃくちゃ頑張って勉強したんだよな? お前はよくやったよって伝えたくて、 つい、また親みたいな感じでしゃべっちまった。 それにしても、 この微妙過ぎる距離はなんだ? 制服の上着のすそを掴んでるアイツ。 せっかくなんだから、もう少し、くっついてくれねぇ? 「…どうでもいいけど、お前、もう少しちゃんとつかまれば? 落ちるぞ?」 「あ、…うん」 やっぱり遠慮がちに、腰に手を回すアイツ。 やべ。嬉しすぎる。 今の俺の顔、絶対見せらんねぇ。