やばっ… しまったと思ったけど、もう遅かった。 こんなの、俺が葵と同じ高校行きたいって言ってるみたいじゃねぇ? アイツは、 何も言わなかった。 驚いたように「え?」って呟いただけ。 ちょうど、先生が帰って来て、そのまま保健室を後にした。 廊下をまっすぐ歩いて、角を曲がると、 力が抜けて、その場でしゃがみこんだ。 頭をガシガシかいて、 さっきの台詞を思い出す。 「かっこ悪ぃ…」