「んっ…」


どうして…?

私ケンタにキスされてるの?


信じられない…


その時、廊下から誰かの笑い声が近づいて来て、
私は我にかえって、

力いっぱいケンタの体を突き飛ばしてしまった。

ケンタの顔なんて見れなかった。


「ケンタの馬鹿!!」


鞄を掴むと、一目散に教室から飛び出して行った。