なんで…? ケンタの腕は私を離そうとしない。 「ケっケンタ…? ちょっと…!?はっ離してよ…!!」 ヤバイくらい心臓の音がうるさくて。 顔は多分真っ赤で。 緊張と驚きで体が固まってしまった私に、 ケンタは小さな声で、 「 …悪いけど、無理 」 と呟いた。