「ユカ、お前声デカイ」 低い声がした方を見ると、呆れ顔のタク君がいた。 「何よタク、遅いじゃん。待ちくたびれたわよ」 「は?約束した時間通りなんだけど…」 タク君はユカの彼氏だ。 眼鏡をかけた、大人しそうな顔立ち。 見た目通り、穏やかな性格の持ち主だ。 中学の時からずっと付き合ってるこの二人。 ありえないくらい性格も趣味も違うのに、 なぜか仲がいい…。