「どこって…そんなのわかんないよ。電話してみたら?」 俺は慌てて携帯を取り出し、発信ボタンを押す。 でも、葵の携帯は留守電に切り替わる。 「…なんで出ねぇんだよ?」 なんか、あったのか…? 「タクミ、俺、アイツ探すから…」 タクミとユカは顔を見合わせて、笑ってる。 「あぁ。頑張れよ」 「アオの事よろしくね!もう泣かせないでよ!」 俺が走ってその場を離れると、ユカの声が聞こえた。 「ケンタ~!殴ってごめんねぇ!!」 ………やっぱりユカは苦手だ…。