そんな…じゃあ、私が悩んでた事ってなんだったの…?


ケンタの彼女だと思ってた人は、実はケンタのお兄さんの彼女で…

そして…そして…

話の流れからすると、もしかして…ケンタは…


「あ、あのっ…ケンタの好きな人って…ひょっとして…」

私はそこまで言って口ごもる。


「…アオイちゃん、顔が真っ赤だよ」


翔太さんに笑われた。


「そうだね、ケンタの想い人について知りたいなら、直接本人に聞くといいよ」

加奈さんの頭をポンと軽く叩いた翔太さん。


「加奈がしたことは、どうか許してやって欲しい。コイツは本当に後先考えない奴だから…」