「さっき、葵ちゃんが高瀬を好きだと言った時、あの人、めちゃくちゃ嬉しそうに笑ったんだ」
加奈さん、笑ってたの?
「あの人、葵ちゃんにヤキモチ焼かせようとしたんだよ」
佐々木君が寂しそうに笑う。
「葵ちゃん、高瀬に言う事があるだろう?」
私は頷く。
「全く…君達ホントにじれったいんだから…」
加奈さんが私に頭を下げる。
「ゴメンね、さっき言ってた事は全部嘘なの。ケンちゃんは大事な幼なじみだから!
それに…私と翔ちゃんは2年前から付き合ってるの」
「…じゃあ、加奈さんが付き合ってた野球部の先輩って…?」
翔太さんが笑う。
「あ、それ俺だよ。俺、西高の野球部だったから」

