「…本当に?」 加奈さんの表情は、涙でぼやけて見えなかった。 「じゃあ、ケンちゃんにその気持ちを伝えたらいいのに」 え? 「あ、あの…?」 私は意味が分からなくて、佐々木君の方を振り返る。 佐々木君も唖然とした様子でこちらを見ている。 「そんなにケンちゃんの事想っているなら、ちゃんと告白したらいいよ!」 にっこりと笑っている加奈さん。 「そしたら、私がケンちゃんにフラれるかもしれないし……」 その時、後ろから誰かの声が響いた。 「…加奈が誰にフラれるって?」