振り返った加奈さんは、明らかに驚きの表情を浮かべていた。 はっとした様子で、一緒にいた男の人の方をちらっと見る。 彼は、大分離れた所にいるので私達に気付いていないようだ。 「あなた…ケンちゃんの…?」 そう呟いた。 私と一度だけ話したことを彼女は覚えていたのだろうか…。でも、 そんな事は今はどうでもいい。 「あの男の人は誰ですか…!?」 加奈さんの目を見て、言い放つ。 「ケンタがいるのに、他の人とも付き合ってるんですか!?」 自分でもびっくりする位、大きな声が出ていた。