涙が乾いてきた頃、
夕方で賑わう街の中に、
加奈さんを見つけた。
「え…加奈さん?」
あれ?どうして一人?
ケンタと帰ったはずのあの人が、
どうして一人でいるんだろう。
訳が分からない。
「あの人、高瀬の彼女じゃん。なんでこんなとこに…」
佐々木君も、加奈さんに気付いたみたいだけど、急に黙ってしまった。
なぜなら、
加奈さんのそばに近づいた男の人の姿を見つけたから。
そして、嬉しそうに笑う加奈さんを見て、
胸がざわつくのを感じていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…