男 友 達



「葵ちゃん?どうかした?」

不思議そうな表情で私を見る佐々木君に気付いて、はっとする。


「う、うぅん、なんでもないよ!」


「…そう?

えっと…じゃあ、帰ろうか?」

「あ…うん」


何故か一緒に帰らなくちゃならない雰囲気になってしまって…

私と佐々木君は学校を後にした。


佐々木君とたわいもない話をしてる間、

私は何だか違和感を感じていた。



私って、男の子とふたりっきりで帰った事ないんだ。


ケンタ以外。