「お前ら…小学生みたいな喧嘩するなよ…」


そして、私の方をちらっと見て、
「全く…何やってんだよアイツ…」と呟く。


私に近づいてきて、にっこり笑って耳打ちする。


「…アオちゃん、そろそろ素直になったら?」



タク君は喚いてるユカの手を引いて、教室を出ていった。


私は唖然として見送る。

やだ…どういう意味だろう。私がケンタを好きな事、ユカから聞いてるんだろうか。


恥ずかしくて顔が熱くなる。