「……責任を取るって?」


何を言ってるのかわからない。

「別に、こうなったのは加奈のせいなんかじゃねぇだろ?」


加奈は首を振る。

「ううん!このままじゃケンちゃんの恋は実らないよ。

幼なじみとして放っておけないの!」


俺は青ざめた。

加奈はたいがいロクな事考えないんだ。


「ちょっと待て!

落ち着けよ、加奈…」

さえぎる様に加奈が言った。


「葵ちゃんの本当の気持ちを知りたくない?」