期待させてどうすんだよ。 友達でいいなんて、思ってる訳ないし、 誰だってその先を求めるだろ。 そういうのを、優しさとは言わないんだよ。 俺は怒りにまかせて、葵に説教した。 アイツは俺に佐々木の事を好きになる可能性がある、って訴えた。 マジで言ってるのかよ? その時、佐々木の姿が見えたから、思わず葵の頭を低くして隠れた。 「…なんで隠れるのよ?」 わかんねー。 何となく、見つかりたくなかったんだよ。