「…で?心配で仕方なくて教室にいられないのか?ケンタ」
目の前で腕組みしながら呆れた様に零すのは、
タクミだ。
「そうじゃねーよ。
ただ、落ちつかねぇ」
俺は放課後、タクミの教室で時間をつぶしていた。
「お前、アオちゃんが佐々木と付き合う訳ないだろ?だいたいな…」
タクミはパラパラと雑誌をめくりながら呟いた。
「アオちゃんはお前以外に仲がいい男、他にいないじゃん。気付いてるだろ?」
「…あぁ」
確かに、アイツは俺以外に親しい男友達を作らない。
「俺はアオちゃんはお前の事好きなんだと思ってるよ。
ただ、本人が気付いてないみたいだけどな」

