「加奈ちゃん、悪いわね~、ケンタの様子、見てあげてね!」 母さん? 「わかってるよ、おばさん、ちゃんと私が見てるから安心して~」 やっぱり…。 俺はがっくりとうなだれる。 「お前、俺をいくつだと思ってんだよ…」 先に自転車に乗って行こうと思ったけど、 加奈がいるから、仕方なく自転車を押して並んで歩きだした。 「学校近くなったら、悪いけど離れて歩いてくれよ…」 俺は諦め半分で呟いた。