私は勇気がなかった。

私は素直じゃなかった。

初めての感情に戸惑って、

自分を見失ってた。


だから


私は、


大切な人との間に、

自ら高い壁を作ったんだ。


ケンタが彼女と、

付き合いはじめたと聞いたのは、

それからまもなくの
夏の暑い日の事だった。