｢ごめんな、これからは絶対あんな事しねぇから…
葵が佐々木の事好きになるかもしれないなら、応援するから…
だから、これからも、俺の事…
友達として、付き合ってくれよな…？｣
ケンタの言葉が、
痛かった。
｢…当たり前じゃん｣
私がそう絞り出すように答えると、
ケンタは私に近づいて、大きな手の平で頭をポンっと叩いた。
｢…だから、そんなに泣くなよ…｣
私はいつのまにか、
溢れ出した涙を止めることが出来なかった。
ケンタは私が落ち着くまで、そっと頭を撫でてくれて、
私はますます涙が止まらなかった。
ケンタ…
友達なんて嘘だよ。
…好きだよ。
