「…葵、顔…真っ赤だけど? また熱上がったか?」 ケンタの手が私のオデコに触れる。 うわぁぁっ 今触んないでよ! 「だ、大丈夫だって…」 変な顔してるの分かったかな… 「じゃ、俺行くわ。 ゆっくり休めよ!」 「うん!…ありがとね」 ドアに手をかけて振り返ったケンタが、 私の目をまっすぐ見て、 こう言った。 「お前、絶対受かるから、 俺が保証するから。 だから… 志望校のランク下げるなよ…?」