あの騒ぎから3日が過ぎた。

この日シュンは、里菜の喫茶店にやってきた。

『うーす』

シュンは喫茶店のドアを開け、中に入った。

『いらっしゃ…シュン!!ど、どうしたのその左腕!!』

里菜は左腕にギプスをしているシュンを見て驚いた。

『あーこれか…えーっと、そのー…寝違えて折れた』

シュンは笑ってとぼけた。

『はあ?寝違えたくらいで折れる訳ないでしょ?

『いやいや、折れちゃったんだって』

シュンは笑いながら言った。

『どんだけ弱い骨してるのよ…牛乳飲め牛乳』

里菜は呆れ返っていた。

『まあまあ、俺だって人間だ。骨くらい折れるさ』

シュンはそう言ってカウンターの席に座った。

『何飲むー?』

里菜はシュンに注文を聞いた。

『…ビールくれ』

『はい、はい』

里菜はジョッキにビールを注いだ。