そしてシュンはユキネに右手を差し出した。

ユキネはシュンの手を握りしめ、立ち上がった。

『ハハハ、ユキネお前ボロボロだな』

シュンはボロボロな姿のユキネを見て笑った。

『うっせいよ!!オッサンだってボロボロじゃねぇーかよ!!』

ユキネは微笑みながら言った。

『ユキネー!!』

二人が話していると、ハナが遠くから走ってこっちに向かって来ていた。

『アイツ、お前を助けるために必死になって助けを求めてたんだぞ。凄く心配してたし…お前にも良い友達がいたんだな、大切にしろよ』

そう言ってシュンはユキネの前から立ち去った。

『ユキネ大丈夫?』

ハナはボロボロになったユキネに駆け寄り、心配した。

『ああ、大丈夫』

『大丈夫って…ケガしてるじゃん!!全然大丈夫じゃないよ…病院行こ!!ねぇ、ユキネ』

ハナは凄く心配していた。