『ミスズ…。カンナは?』

ユキネがそう言うと、ユキネの後ろから一人の少女が姿を見せた。

『あたしはここだよ、ユキネ』

『カンナ…』

ユキネはカンナに気付いた。

『久しぶりだねユキネ。なあ、ユキネ…あんた歌手目指してるんだって?なに真面目に夢追っかけてるの?らしくないじゃんか』

カンナはそう言ってユキネに歩み寄った。

『うっせいよ…』

ユキネはカンナをにらんだ。

『ふふふ、あんたには歌手何かよりあたしたちとつるんでさ、恐喝や窃盗やケンカしてる方が似合ってるよ』

カンナはそう言ってユキネの周りをうろちょろした。

『言いたい事はそれだけか?…ならあたしは帰るよ、あんたたちみたいに暇人じゃないからね』

ユキネはそう言って帰ろうと歩き出した。

『なあ、ユキネ。またあたしたちとつるもうぜ?』

カンナは帰ろうとしているユキネに尋ねた。